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フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮彫りにしていきたいと思います。自然が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆さまにとって何らかの情報になれば幸いです。何気ない散歩道が、もしかしたら今までにない輝きを放ち “特別な場所” に変わるかもしれません。
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★鎌倉淡水魚紀行★(砂押川編)~5秒間の出来事~

20211021192553.jpg

<写真>
オイカワの産卵場となる砂地はお祭り騒ぎ(砂押川プロムナードにて撮影)
~そこは人間の知らない魚の世界がある~

<本文>
大船という大都会に流れる2河川(梅田川・砂押川)を舞台に、そこで逞しく生きる川魚にフォーカスを当て、観察に秘める新たな魅力を書いてきましたが、それも残すところあと1話に。そこでこの最終話では、私がオイカワの観察をしていて最も驚いた1ショットを皆さんにお届けし、今年の鎌倉淡水魚紀行を締めくくりたいと思います。

この集合写真のもとになるのは、1組のオイカワの産卵からきております。それに周囲も促されもう1組も追加(=計4匹)、その瞬間にメスの争奪戦に負けた下位のオス2匹が強引に割込み(=計6匹)、産まれた卵を目当てに数十匹の魚が群がる(栄養価の高い魚卵は、そこに棲む川魚にとって最高のご馳走である)。その間たった5秒の出来事で、この駆け引きを人目気にせず延々と繰り返しているのです。

<本能の趣くままに>
人間の感覚で見ると、何とも無秩序でかつ残酷に思えるかもしれません。しかし、魚にとっては「子孫を残したい」、「自分の遺伝子を残したい」、「生きるために食べたい」、それぞれが本能の赴くままに行動しているだけであって、そのやり取りには一切の無駄がないことに気づかされます。因みに、オイカワの産卵では300個ほどの卵を産みますが、その中で大人にまで生き残れるのは、ほんの1割にも満たないでしょう。つまり9割以上が他の生物に食べられるわけですが、この収支の割合が自然界では丁度よいバランスになっているようです。
こんな身近な自然でも、多くの発見と学びがあることをより多くの方に知ってもらえたら嬉しい限りです。

<観察する誰もが「新たな発見者」に>
現在、鎌倉市内には名前のついている川だけでも50か所以上ありますが(支流含む)、どこにどんな魚が棲んでいるかは、まだまだ謎だらけです。そのため、もし近所に川がありましたら、是非とも(宝探し的なワクワク感をもって)覗いてみてください。もしかしたら、「こんなところに魚がいる!」なんてことも。その瞬間、何気ない散歩道が“特別な場所”に変わるでしょう。

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