★今月の1枚(2025年8月号)~カブトムシの熱い戦い(夜間撮影)~
真夜中の裏山を歩いてみる・・・、
街灯のない山道は恐ろしいほど暗く、足元を照らす懐中電灯を消そうなら、辺りは一瞬にして漆黒の世界と化す。そんな暗闇に身をおかれると、いかに人間が弱い生物であるかを思い知らされる。
ただ私も怖がってばかりはいられない。今回は「カブトムシの宴」を撮影すべく、カメラを持ってこの闇の中で肝試しをしているようなものである。
ここは台峰緑地のクヌギ林、標高50mほどの低い山々ですが、そこにはカブトムシやクワガタも生息しております。大きなクヌギの木があり、このクヌギの木からは樹液が流れ、この周辺は何とも樹液の酸っぱい香りが漂っておりました。ただクヌギから出る樹液は別に甘いわけでもなく、我々人間にとっては全く魅力を感じませんが、虫達にとっては最高のご馳走のようです。