ブログ記事
Blog
江ノ電
フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮き彫りにしていきたいと思います。自然や魚が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆様にとって何らかの情報になれば幸いです(月に1回/毎月1日に更新します!)。
ブログ記事
Blog
江ノ電
フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮き彫りにしていきたいと思います。自然や魚が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆様にとって何らかの情報になれば幸いです(月に1回/毎月1日に更新します!)。
ブログ記事
Blog
江ノ電
フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮き彫りにしていきたいと思います。自然や魚が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆様にとって何らかの情報になれば幸いです(月に1回/毎月1日に更新します!)。

エントリー

今月の1枚(2024年10月)~怪物ガ二現る(相模湾産)2100グラム~

  • 2024/10/01 21:29
  • カテゴリー:日記

20241011182816.jpg

これはドウマンガニ(本名はノコギリガザミ)といい、ガザミ(ワタリガニ)の仲間の最大種です。
特徴は何といってもこの重厚感のある巨大なハサミ、噛み合わせはまるで臼歯のような歯が並んでおり挟む力は超強大、もし指を挟まれたら確実に大怪我します。ハサミをよく見ると左右の形状が違うことに気づきます、おそらく大胆な力作業、細かい作業など、それぞれのハサミに役割分担があるのでしょう。そしてワタリガニの仲間だけあって、一番下の足はオールのように平べったく、遊泳に適した形状になっております。

ノコギリガザミは、主に熱帯から亜熱帯域の汽水に生息する南方系のカニで、マングローブや砂泥干潟を好んで棲むことから英名マングローブガ二(Mangrove Crab)や泥ガ二(Mud Crab)とも呼ばれております。
日本国内では、沖縄から静岡県周辺の一部汽水域に生息しており、特に静岡(浜名湖)、三重、高知、宮崎などでは名物になっており、市場に殆ど出回らない希少性と究極の美味が相まって「幻のカニ」と呼ばれております。

元来このドウマンガニは、関東には生息しないカニでした。ところが、ここ近年になって関東沿岸域での目撃情報が相次ぐようになり、ついに今年(2024年)になって、私の住む神奈川県(東京湾側/相模湾側)でもアチコチで水揚げされるようになり、近隣の魚屋さんでも希に姿を現すようになりました。まさに温暖化の影響でカニの生息域も変わってきているのでしょう~。

料理に関しては、素材が極上であること、熱を通すと美しい朱色に発色し、また見た目の豪快さを楽しむ上でも、シンプルに丸ごと塩茹にして食べるのが一番よいでしょう。身がずっしり詰まっており、濃厚な味わいを楽しむことができます。

参考として、ドウマンガニの料理方法(塩茹で)を箇条書きしました(↓)。

①ケガ防止のため、ハサミを紐で縛ります。
②水氷に入れて仮死状態にさせます ※)自切(脚を切る)を防ぐため。
③カニをタワシを使って水でキレイに洗います。
④大きな鍋にカニが浸るぐらいの塩水を用意し沸騰させます(海水よりちょと濃いめ)。
⑤沸騰したらカニの背を下にして投入、30分ほど茹でます。
⑥ゆで上がったら、氷水で急速に冷やします(身が引締まり、身離れしやすくなります)。

殻は非常に硬いので、食べる時はトンカチとハサミを用意してください。

ページ移動

ユーティリティ

筆者のプロフィール

新着画像



TOP

株式会社フィッシュナビ
FISH NAVI
(C) FISH NAVI All Rights Reserved.