★私とスズキ釣り★ 湘南の真冬が熱い!
- 2009/01/17 00:01
- カテゴリー:日記
▲片瀬のヌシ(特大スズキ) 95cm(尾又長89cm) 6.9kg
2009年1月16日、中潮:19時30分(満潮時)、湘南・片瀬新港(テトラ側付近)
地元の江の島周辺は、観光だけでなくスズキ釣りでも人気のある場所として知られております。ただ、私自身スズキ釣りに関しては非常に遅咲きで、初めてスズキを手にし、このスズキ釣りのことが分かってきたのは30歳を過ぎてからのことでした。子供の頃は知る由もありませんでしたが、夜の堤防にまさかこんなディープな世界があったとは、驚きを隠せませんでした。
ここ地元での本格的なスズキ釣りシーズンは、秋も終わり寒さが身に染みる11月下旬頃から~寒さの最も厳しい大寒(1月下旬)頃までで、いつの日か特大スズキを手にするのを夢みて多くの釣人が足を運びます。身近で大物が狙えるのも最大の魅力でありますが、いかんせんここは湘南地区!釣り人口が多いゆえ “超” がつくほどの激戦区で「スズキの数よりも釣人の数の方が圧倒的に多いんじゃないの!」と皮肉りたくなる気持ちです。
この江の島付近において、スズキ釣りの基礎となるのはたった3つで、それは「潮」「時間帯」「場所」を知ることにあります。この3つの条件下でちゃんと釣りをしている状態であるかが重要で、これを理解し実践した者のみが「スズキ釣りの土俵」に上がれるといってよいでしょう。特に時間帯は真冬の暗い時間(日没後、もしくは夜明け前)であることから、「寒さ」と「眠気」との戦いでもあり、正直なところ体に堪えます。精神的に消耗戦を強いられる釣りではありますが、大きなスズキが釣れた時の嬉しさと、食べた時の美味しさがあるからこそ、日々の原動力になっているのかもしれません。
釣ったスズキは、わたくし八鳥家の貴重なタンパク源となり、この時期の食卓は多くのスズキ料理で彩られます。もし特大サイズが釣れれば1週間はおかずに困まることはないでしょう。スズキという魚は白身で淡泊、素材がよいので刺身・焼き・揚げ・蒸し・などなど、どんな料理にしても美味しく頂けます。
これは夕暮れの江の島付近。
もしこの光景にソワソワされたら、もうあなたは地元の立派なスズキ釣師です。更に極めると、この写真を見ただけで「1月であること」「大潮であること」「時刻は17時であること」まで言い当てることができます。太陽が沈む位置で「時季」を推測でき、その時季により「日没時間」も分かります。そして満潮時の水位を知ることで、今日の潮時(何の潮であるか?)も分かるのです。
ただこれは決して特別なことではなく、スズキ釣りの土俵に立てる人は誰もが知るところ。足繁く通えば、それらの感覚が自然と養われていくのです。
今日もこの日没がスズキ釣りの開始の合図といわんばかりに、多くのスズキ釣師が各々お気に入りのポイントに入っていきます。
もう一つの楽しみは、この時間帯だからこそ楽しめる絶景です。冬の日出や夕日はとても美しく、富士山をはじめ伊豆箱根~そして丹沢の山々の上空を赤く染め、多くの観光客や写真家がこの絶景を収めに足を運びます。また日没後、宵闇が迫る海に突如現れるライトアップされた江ノ島灯台もキレイで、自然と人工の造形美を楽しむ事ができます。