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フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮き彫りにしていきたいと思います。自然や魚が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆様にとって何らかの情報になれば幸いです(月に1回/毎月1日に更新します!)。
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幻魚(ゲンゲ)を食す

  • 2016/02/18 20:56
  • カテゴリー:日記

ファイル 233-1.jpg20170310105938.JPGファイル 233-2.jpgファイル 233-3.jpg

これはゲンゲ(正式にはノロゲンゲ)といい、日本海の深場で獲れる魚です。
私の中で一度は食べてみたかった魚の1つですが、私の住む太平洋側では殆どお目にかかれませんが、偶然にも魚屋で売っていたので迷わず即買いです(日本海産)。
画像では上手く説明できませんが全身が分厚いゼラチン質でまとわれており透明感があり、そのプルンプルン感は相当のものです。一昔(昭和50年代)に流行ったスライムをご存じでしょうか?その感触とそっくりで私も当時を思い出しました。「ジェリーフィッシュ」とは本来クラゲのことを意味しますが、私はこのゲンゲにこそ命名してあげたいぐらいです。

ファイル 233-4.jpgファイル 233-5.jpg

さて、ゲンゲの代表的な料理と言えば「天ぷら」「鍋」です。捌くとキレイな白身にゼラチンが包み、見ているだけで美味しそうです。これを天ぷらにした時は「外はカリッと中はプルンプルン感」を味わえるのかと期待しましたが、そのゼラチンはプルンプルン感ではなくドロっという食感でした。イメージとしてはまるで生の卵白をすすっているような感じです。これは火を通して変わらないので、もしこのドロッと感がダメな人はこのゲンゲは苦手かもしれませんが、それさえ気にしなければとても美味しく頂けます。

ファイル 233-6.jpg20170310105951.JPG

番外編として、今回は「干物」にも試してみました。
日中ゲンゲを干して、夕方に取り込もうとしたらビックリ!「えっアンタ誰?」とツッコみを入れてしまうほどです。あの丸々したゲンゲを干してからは想像つかない薄っペラぺラな姿に、あまりにも変り果てた姿にゲンゲの面影は一切ありません。体を構成しているのが殆どが水分なんですね。ここまで干すとゼラチン感はありませんが、骨まで食べられ、素朴ながらも美味しかったです。

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