★今月の1枚(2022年10月号)~アユの産卵(鎌倉市内河川)~
圧巻のフィナーレ。産卵を控え大集結するアユたち。
春にあれだけ多くの稚アユたちが上ってきましたが、そこから過酷な生存競争が繰り広げられました。大部分は自然淘汰され、結果として生き残ったのがここにいるアユたちです。一見残酷に見えますが、それはどんな生物も例外なく自然界の大原則に従うことになります。
アユは年魚(寿命は1年)、もし人間なら70~80年かけて全うすることをアユはたった1年でやってのけます。もちろん、生物それぞれに異なる時間を持っており、生涯のモノサシ尺度が全然違うのだけれども、それにしてもアユは寿命が短く儚いと感じてしまいます。そしてこの写真が今年のアユ達の見納です(さようなら・・)。
卵は2週間程で孵化し~来年春まで沿岸付近で過ごします。そして桜が咲く頃には次世代のアユ達が遡上し、再びこの川の賑いを約束してくれることことでしょう。