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フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮き彫りにしていきたいと思います。自然や魚が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆様にとって何らかの情報になれば幸いです(月に1回/毎月1日に更新します!)。
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★希少★ 冬マカ(冬のマカジキ)は絶品

  • 2018/01/19 14:30
  • カテゴリー:日記

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冬が旬である魚はいっぱいおりますが、今回記事に挙げるのは、冬に獲れるマカジキ(冬マカ)です。海に生息するカジキは大きく分けて6種類(クロ、シロ、バショウ、フウライ、メカ、そしてマカ)、その中でも「冬マカ」はダントツの旨さを誇り、魚市場でも高級魚として位置づけられております。

知名度のあるメカジキと混同しがちですが、メカジキは近海の生モノをはじめ海外からの輸入品(冷凍品)も流通され、通年にわたり店頭で見かける事ができます。しかし冬のマカジキは完全な季節限定もの、水揚量が少なく魚料理屋など限られた流通先に留まるため、基本的にはスーパーでも見かけることがなければ、大衆の食卓でも見かけることがありません。ところが、何らかの理由で稀に大衆市場に出回る事もあり、そういう時は間違いなく「買い」でしょう。

大衆魚と異なり、こういう希少な魚の出会いは突然なもの、そうなれば急な出費も伴います。「えぃ!」っと思い切って買えばそれまでですが、それにしても日常の夕飯にしては奮発しすぎなレベルです。でも私をそこまでさせるのは、冬マカはそれほど美味しい魚であることを知っているからです。私はその中でも、“カマ“ の部位が好きで、そのカマの魅力は何といっても、安価であり、様々な肉質の寄せ集めにあります。ただ堅い骨が入り組んでいるので、可食部に分けるまでの手間暇かかりますが、それをクリアすれば多彩な肉質を堪能できるのです。

本来、「食」においては、あまり注目されないカジキですが、なぜ冬マカがここまで美味しいのでしょうか。これは秋季になると黒潮に乗って房総沖にまで南下したマカジキ達は、脂がのったサンマやサバを餌としているからで(人間以上の贅沢な食生活を送っている)、そんな脂を蓄えたマカジキが美味しくないハズはありませんね。橙色の身には脂のサシが入り、こうして「冬マカ」という極上ブランドが出来上がるのです。

そして冬マカをより高値にするのは、その時期と漁場にも挙げられます。冬のマカジキの主な漁場は房総沖の黒潮付近ですが、この時期の黒潮は房総半島からだいぶ離れており、また冬の外洋は時化が多く、漁師をなかなか寄せ付けません。このように漁師の苦労を経て漁獲された冬マカは流通量が少なく、まさに希少そのもの、時にはクロマグロ以上の高値になる時もあります。

そんな冬マカは今となっては高級魚に位置しますが、かつて1960~70年代は漁獲量も多く、誰もが食べられる庶民的な魚だったようです。ここ近年、魚の旨さに対する評価が正当に行われるようになり、またその漁獲量の少さも相加わり、今となっては「季節限定の高級魚」に格上げされ不動の地位を築いております。

もし冬のマカジキに出会ったら、是非食べてみてください。経験する価値は十分にあります。

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