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フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮き彫りにしていきたいと思います。自然や魚が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆様にとって何らかの情報になれば幸いです(月に1回/毎月1日に更新します!)。
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鎌倉淡水魚紀行(砂押川編)~カワムツ(国内移入種)~

20210912170050.jpg

<写真>
カワムツのつがい(上:メス、下:オス/繁殖期は春~夏)。
鎌倉市内では、砂押川と小袋谷川に多く生息しております。

<本文>
大船という大都会のど真ん中で、川魚を観察できる癒しのスポットがあります。それは砂押川のプロムナード区間(大船郵便局付近)で、その立地上、多くの方が利用されお散歩コースとしても人気があります。砂押川とは、今泉にある鎌倉湖(散在ガ池)を水源とし大船地区を流れる川で、最終的にはJR大船駅の真下を潜り、柏尾川へ注ぎます(全長4.5キロメートル、河川規模としては滑川に次ぐ2番目に大きい)。
ここに棲む魚は、前回の梅田川編で登場したオイカワをはじめ、アユなども川を上ってきますが、今回はここ近年になって一際目立つようになった第3の魚「カワムツ」について、お話をしたいと思います。姿かたちは一見オイカワに似ておりますが、体には黒色の太い縦縞が入り、ヒレが黄色いのが特徴です。カワムツはオイカワ同様、日本古来の魚ですが、本来は西日本に生息する魚です。
アユ、ウナギ、ハゼに関しては、海と川を往来して生きていますので、海を介して生息域を変えることができます。しかし、このカワムツに関しては、一生を淡水域で生きる魚ですので、関東にまで生息域を広げることはまず不可能です。
今日、このように鎌倉の川にカワムツが泳いでいるということは、何らかの要因で人の手によって持込まれ、それが環境に適応し繁殖してしまったことが考えられます(国内移入種)。

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