★珍現象★ 湘南(片瀬川、引地川、田越川)に鮭(サケ)が遡上!
- 2009/10/29 20:44
- カテゴリー:日記
「横浜の和泉川にサケが遡上」…そんなニュースがテレビで流れました。
その後ネットで調べると多数の目撃情報があり、その時の様子が多く投稿されていたので本当のようです。
その原因は後で述べますが、私が個人的に驚いたのは、それが「和泉川」であった事です。
なぜ?かといいますと、和泉川は、柏尾川の上流にあたります。つまり、上流から順番に和泉川→柏尾川→(本流の境川と合流)→そして境川のゴールは江ノ島にそそぐ「片瀬川」になります。その片瀬川は、私が通っている「最寄りの釣場」であるからです。
ちょうど1ヶ月ぐらい前からスズキ釣りのシーズンが始まり、この片瀬川付近には連日多くの釣人が訪れます。釣上げてみたらスズキでなくサケだったら本当に驚くでしょうね。
そんな記事を書いている最中、首都圏河川でもサケ遡上の目撃情報が相次ぎ、ついにはフィッシュナビの地元でもある引地川(藤沢市)や田越川(逗子市)でもサケの目撃がありました。相模湾でも漁業の定置網にサケが10本ぐらい入っていたそうです。
<原因を知る>
そこで、今年の潮流の動きは、どうなっているのか?例年と併せて比較検討してみました。
■海流の動き/昨年(2008年10月)と今年(2009年10月)の比較
~神奈川県水産技術センター海況図データベース(関東)参照~
例年の傾向ですと左画像(2008年)のような感じで、暖かい黒潮の蛇行が、北からの冷たい親潮を寄せ付けません(これが通常です)。ところが今年は例外で、何らかの原因で親潮(北からの冷たい海流)が神奈川県まで流入しているのが分かります。
<結論>
どうやら今年は相模湾沖にある黒潮(暖かい水)の蛇行と本土の間に、北からの親潮(冷たい水)が相模湾に入り込み、この寒流に乗ってサケも運ばれてきたのですね。首都圏のサケ遡上のナゾにはそんな理由がありました。
<お知らせ>神奈川県在住の皆さまへ~
橋を渡る時に一度、川を覗いてみてください。もしかしたら本当にサケを見ることができるもしれません。サケに全く縁のない神奈川県だけに、目の前にサケが通ったと考えるだけでワクワクします。