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フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮き彫りにしていきたいと思います。自然や魚が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆様にとって何らかの情報になれば幸いです(月に1回/毎月1日に更新します!)。
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京の台所(錦市場) ~若冲生誕の地~

  • 2009/09/04 14:33
  • カテゴリー:日記

ファイル 256-1.jpgファイル 256-2.jpgファイル 256-3.jpgファイル 256-4.jpgファイル 256-5.jpg20161129184543.jpg

私は生まれも育ちも神奈川ですが、1999~2002年の2年半ほど仕事で大阪に住んでいたことがあります。
最寄の駅は、阪急電鉄の上新庄駅(かみしんじょう)なのですが、これをを利用するとたった1本で!しかも30分ほどで京都(終点の河原町)に行けてしまいます。その京都にある錦市場が、私の癒しスポットでありました。

「錦市場」は江戸時代から400年の歴史を誇る商店街。おそらく原型となるのは更にさかのぼること平安時代(794~1185年)、京都御所に新鮮な食材を集める事から始まっているのでおそらく1000年以上の歴史があると思われます。魚好きの私としては、オススメの見どころはやはり魚屋!京都産・琵琶湖産の淡水鮮魚を扱う店がひしめく場所があり、日本の川魚に興味があれば、食べたいならここに行けば間違いありません。
京の台所として地元で賑わう錦市場、ここで食材を仕入れる料亭なども多く、そのほか京野菜、京漬物、豆腐や湯葉・佃煮・蒲鉾などの加工品、干物、乾物など京料理の食材は大体ここで揃うことができます。
食通の方へのお土産としても重宝し、観光客の方もおばんざいや出来あいを購入して食べ歩きを楽しむ事もできます。

一見、同業がひしめくわけなのでお互いに商売敵にならないのかと思いきや、実はとても細分化されてて、どの店のどれをとっても独自の顔や味を持っており、その集合体こそが “錦ブランド” になっています。その個々の魅力にそれぞれのお客様がついており、他には見ない独自の商売路線を築いているように感じました。

*若冲の生きた錦市場~
私が最も好きな画家でもある伊藤若冲(※)誕生の地でもある錦市場。若冲は錦小路の青物問屋/桝源(ますげん)の長男として生まれ、40歳で問屋業を弟に譲り絵師になりました。絵師の傍ら町役人を勤めるなど地域貢献にも力を注いでおり、江戸時代における錦市場存続の危機を救った中心人物でもあります。

*存続の危機~
若冲の死後も錦市場には多くの危機に直面します。明治時代に入ると自由競争の導入により、独占で築いた錦市場の商売バランスが崩壊、大正時代に入ると米騒動による波乱、昭和に入ってから中央市場ができた事により多くの店が移転、戦後の闇市化、そして都市開発にともない地下水の渇水、昭和晩期~平成にかけては大型スーパーの進出、時代の移り変わりの激しさに何度も存続の危機に直面しますが今日の錦が「京の台所」としてあるのは若冲をはじめ先人が命がけで守ってこられたからかもしれませんね。

※)伊藤若冲(いとうじゃくちゅう/1716~1800)は江戸中期の画家。
精密な実物写生が基本ながら、若冲独特の感覚で捉えられた美しい色彩や動きをが特徴、特に動植物の絵を得意とし、それを描かせたら右に出るものはいません(←と私は思っております)。
若冲の代表作は何といっても、動植綵絵(どうしょくさいえ)、9年もの歳月と労力を費やして描きあげた30幅におよぶ大作。その中の群鶏図と魚群図が好きです(※画像は魚群図)。

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