★芦ノ湖の釣り★ シーズン終わりのブラウントラウト釣り(初夏の岸釣り編)
シーズン中、芦ノ湖に通っていると(同じ場所でウロウロする)居付きのブラウントラウトを何度も目にします。芦ノ湖には “回遊性のブラウン” もいれば、その場に留まる定住性の “居付きブラウン” もいるようです。以前のブログでは前者ブラウンのことを書きましたので、今回は後者ブラウンについて書きたいと思います。
岸からトラウトを狙うベストな時期は、ズバリ、ワカサギが産卵で接岸している時期、つまり春~初夏です。この時は普段お目にかかれない野生化したトラウトがワカサギを追って接岸してくるからです。
ただ野生化したブラウントラウト達はとても賢く、私(釣人)の存在なんて完全に無視!それを狙おうなら、釣糸が水面に触れた波紋だけで警戒心を持ち、切り札である活ワカサギを目の前に泳がせても、もしその泳ぎに違和感があろうなら完全に見極められてしまいます。
それもそのはず、マス達の周りには餌が豊富にあるので、敢えて疑惑持ちの危険な餌に食いつく必要もないのでしょう。いつも同じブラウンがウロウロしているのを目にし、接岸するワカサギを飽食し、見る度に太ってきているのが分かります。いつかきっと・・と思う日々でした。
勿論、この場には私以外に多くの釣人が訪れますが、上記理由でなかなか釣れてくれません。
それから1か月が経った6月上旬・・・、ワカサギは産卵が終えワカサギの群れは湖から姿を消しておりました。流石にもう遅すぎたかな~と思いましたが、早朝に空腹状態のそのブラウン達が浅場で餌を探しに来ておりそのブラウンの形相は必死そのもの(泳ぎながら眼球がキョロキョロ動いて餌を探している様子が分かる)、そのまま御用となりました。
あんなにも難しかったブラウン釣りでしたが、最後は本当にあっ気なかったです。
マス達にとって大好物なワカサギですが、年魚であるワカサギは産卵を終えると死んでしまい(一時的に)芦ノ湖からワカサギが姿を消す時があります。そのような時はマス達にとって空腹状態が続き、イライラ気味なご様子、捕食行動が次第に大胆になってくるのが分かります。
テクニックや難易度、技量云々というより、湖のサイクルを理解しながらの釣りでした。