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江ノ電
フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮き彫りにしていきたいと思います。自然や魚が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆様にとって何らかの情報になれば幸いです(月に1回/毎月1日に更新します!)。
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真夏の鎌倉を楽しみ方(山編) in 鎌倉中央公園

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ここは鎌倉市中央公園、市内で気楽に山遊びをしたければここに来れば間違いなしです。
そこには管理事務所・休憩所・自動販売機(夏はかき氷販売もしている)・トイレ、そして駐車場まで…もう至れり尽くせりで、どの季節に訪れても自然との調和が素晴らしい公園です。

標高は50m未満の低い山々ですが、そこには多くの昆虫をはじめカブトムシやクワガタも生息しており、子供に生物採集を教えながらも、私も本気で懐かしみ30年ぶりにカブトムシを捕りました。
公園内には大きなクヌギの木があり、このクヌギの木からは樹液が流れ、この周辺は何とも樹液の酸っぱい香りが漂っておりました。ただクヌギから出る樹液は別に甘いわけでもなく、我々人間にとってはそれほど魅力を感じませんが、虫達にとっては最高のご馳走のようです。

カブトムシやクワガタを捕りたいなら、まずはクヌギ、コナラ、ヤナギの木を探しますね。でもそれらの木だったらどれにでもいるのかというと必ずしもそういう訳でもなく、それは “樹液が出ている木” に限定されると思います(そこまでは皆さんもご存じかと思います)。

では、その “樹液の出る木” とは?
これは決して自然現象ではなく、実はカブトムシやクワガタとは全く関係してない2種の虫たちが関与していると言われております。

まずはカミキリムシの幼虫、彼らが木の内部まで穿孔し樹液が外に流れ落ちるシステムを作ってくれます。これは効果絶大ですが、いずれは木が自身で修復してしまうので樹液効果は一過性に過ぎずません。そして、ここ近年の調査で分かったのが、もう1つの虫が関与していることです。
それは “ボクトウガの幼虫”です。この幼虫は実は肉食性で樹液に集まる小さな虫達を餌にしているので、日々樹液が固まらないように仕向けている、つまり樹液が出続ける木に仕向けているのです。
全く異種なる虫たちの絶妙なコラボがもたらすのですね。園芸分野においては代表的な害虫ですが、違う分野では一役買っているようです。

ここ近年、鎌倉市内の街灯は蛍光灯からLEDに変わり、すっかり虫が寄らなくなりました(蛍光灯に虫が群がるのは電灯から発する紫外線によるものですが、LEDは紫外線を発しない為です)。かつて電灯に群がる虫に苦労しましたが、何もいないとなると何か淋しいですね。

追伸)
この奇抜なカラーの怪しい毛虫は  “リンゴドクガ” といいます。これも中央公園の遊歩道を横断している時に撮影したものです。名前からして、またモフモフ感といい、いかにも危険さをそのまま絵に描いたような毛虫ですが、実は無毒の毛虫みたいです(・・・と図鑑に書いてありました)。頭では分かっていても、私には触る勇気はなくそのままスルーにて道を横断頂きました。

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