★鎌倉の淡水生物★ 鎌倉に生息する野生のスッポン
いきなりですが「鼈」は何と読むでしょうか。これで「スッポン」と読みます。
スッポンは日本や中国では古くから食され、滋養強壮や精力のつく食材として、またそのイメージキャラとして不動の地位を築いた生物ではないでしょうか。
また噛みつく力は強く「雷が鳴るまで離さない」などの迷信があるほどで、もしガッツリ噛まれようなら確実に大怪我します。強引に外そうとしても絶対に離れませんので、もし噛まれてしまった場合の対処法としては、すぐに水に付けるとよいでしょう。そうするとすぐに離してくれます。
鎌倉エリアでも野生のスッポンは生息しておりますが非常に珍しいです。
ただ容易に観察できる場所もあり、私が知っているのは2カ所。一つは鶴岡八幡宮の源氏池、ここには池のヌシと言わんばかりの巨大スッポンがおります。
そしてもう一つがここ笛田にある夫婦池にも生息しております。この夫婦池は約330年前(江戸時代)頃、灌漑用水として作られた池で上下一対の池(2つの池)を称してそう呼ばれております。
天気の良い日は、甲羅干しをしている姿も時折見かけますが、警戒心が非常に強く人影を見るとすぐに水に潜ってしまいます。ただその場にジッと待っていれば人間も自然に馴染み、いずれは呼吸をするために水面に姿をみせてくれます。スッポンからも危険を感じないと分かればリラックスした姿を見せてくれます。